ハーブやスパイスには保存期間がある
ハーブやスパイスは乾燥物だと何年もずっと使い続けられるイメージがあると思う人は少なくないと思います。特にペッパーなどは風味が強いので、傷みにも強いイメージがあります。でもハーブやスパイスにもそれぞれ適度な保存期間というものがあります。
粉末状のものなら約2年、ホール状態なら3年くらい持つとも言われますが、中には1年位が良いとする意見もあります。いずれにしろあまりに長い期間保存し続けても香りの出が薄れてしまう場合があるので、適度な使い方を意識するのが大事です。でもスパイスによっては一度にたくさんは使えないので少量ずつしか減っていかないものがあるのも事実です。
では長期間の保存にも耐えるスパイスやハーブにはどんなものがあるでしょうか?
香辛料はオイルを多く含んでいるものが長持ちする
香辛料の醍醐味の一つは何と言ってもかぐわしい香りですが、あの香りのもととなっているのは精油です。エッセンシャルオイルとも言いますが、この揮発性の精油成分から芳香が出てきます。
それで精油成分を多く出して香りをさらに発散させるために、よくスパイスを粉末にしたりハーブの葉を折ったりしてより精油が出やすくさせるのです。ですからホールタイプのものよりも粉末タイプのものの方が香りは飛びやすいということです。でもこれは逆に言えば粉末状にすると香りや味が抜けてしまいやすいとも言えます。
その意味ではオイルを多く含んでいるものは長持ちしても、オイル含有量が少ないと長持ちしないということになります。
スパイスを長持ちさせるために
香辛料の持ちを悪くさせてしまうものとして、光や熱や湿気もあげられます。これらのものにさらされていると劣化しやすいので、スパイスを保存する時はこの点を意識した保存方法を選択することが大切です。
ドライタイプのものであれば冷蔵庫やその他の涼しめで暗い場所に保管しておくと良いです。容器のふたはきっちり密閉できるようなものを選びましょう。もともとの容器でも密閉できるのならそのまま使えます。
また新鮮なハーブなどであればジップロックなどやはり密閉できるものに入れましょう。ドライタイプとは逆で乾燥させないように根元を湿らせたキッチンペーパーなどで包むようにして、冷蔵庫保存できます。自然の形になるよう立たせて保管すると良いです。
まとめ
ハーブもスパイスも適切な形で保存されれば長持ちしやすくなります。香辛料の持ちの良しあしはオイルの含有量でも変わってきます。オイルは揮発性なので、粉末状にすれば香りが飛びやすくなります。
ですからホール状のものをその都度粉末にするという使い方もおすすめです。またドライかフレッシュかによって少し保存方法が変わってきます。貴重なスパイスを少しでも長く楽しめる工夫をしてみましょう。
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