すりおろし料理のメリット

 

よく幼児のためや病人の食事などで与えられるすりおろし食ですが、実はすりおろし料理は栄養の吸収という観点から言って優れている部分があります。

 

例えば健康に良い食材としていつでも注目される野菜ですが、野菜をがつがつと生で食べるよりも、ジュースなどの加工品にしたほうが吸収率が高まるという研究結果があります。そのままの方がフレッシュで良さそうな気もしますが、実は意外なことにその方が良いのです。

 

カゴメによると、トマトなどで話題のリコピンはジュースなどにすると吸収率が3.8倍に、β−カロチンは約1.5倍になることが分かっています。

 

なぜすりおろすと吸収率がアップするのか?

カゴメの説明によると、野菜には「固い細胞壁があります」。

 

その壁のゆえになかなか中にある栄養の吸収が進まないのです。肉や魚などには細胞膜はあってもそうした細胞壁はないのですが、野菜にはそういう特徴があります。ではどうすれば吸収率を高められるかと言うと、加熱と粉砕という2つのプロセスがそのカギとなります。

 

例えば野菜をことこと煮込んだりして加熱すれば細胞壁は壊れやすくなります。あるいはすりつぶすなどしても細胞壁が破壊されるのでやはり栄養吸収率が高くなります。風邪の時にりんごをさりげなくすりつぶしていた家庭は多いと思いますが、あれにはこうした科学的な裏付けがあったということです。

 

すりおろし料理のポイント

野菜や果物をすりおろすと細胞壁内の栄養が摂取しやすくなるということでしたが、これを普段の料理で実践するうえで覚えておくと良いポイントがいくつかあります。

 

すりおろすとこれらの食材の酵素もたくさん摂り入れることができるのですが、酵素は食物の消化吸収のサポートをしてくれます。ただ時間の経過とともに酵素は消えていってしまうので、食べる直前にすりおろしをするとより効率的になります。

 

また酵素は熱に弱いという特徴があるので、生で行くとより良いでしょう。あとこれは注意点ですが、もしジュースなどの形で野菜や果物を取るのであれば、砂糖などをたくさん入れて糖質過多にならないようにしましょう。

 

まとめ

すりおろし料理は大根おろしに代表されるように私たちの食事でもなじみがあるものですが、すりおろすという行為には消化吸収を助けるという観点から言ってメリットがあります。

 

野菜や果物は食感も大事ですから、全てのものをすりおろすわけにはいきませんが、生のものとすりおろしたものを組み合わせるなどしてアレンジしてみると、味と食感と吸収のいいとこどりが可能なので、いろいろな食材で試してみると楽しいです。

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