薬膳って時々効くけど何の事?

 

「薬膳」という言葉は健康関連の話題で時々耳にすることがあります。でも薬膳って何の事でしょうか?

 

字を見ると分かりますが、これはざっくり言えば健康に配慮した膳、つまり料理の事です。日本でも薬膳に関する考え方が少しずつ浸透してきていますが、オリジナルは中国料理です。中国の医学のことを「中医学」と呼びますが、薬膳は中医学に根差した料理のことです。

 

薬膳にとって大事なコンセプトは「食薬同源」というものです。よく「医食同源」という似たような言葉が使われていてこちらの方が有名ですが、医食同源は日本での造語であって、本来は食薬同源です。では具体的にどんな料理かというと、中薬(生薬)と食材とを組み合わせたもので、見た目や香りや味もそれなりに整っているのが特徴です。

 

つまり薬膳とは簡単に言えば「健康的な料理によって体調を良くする」という考えに基づいています。

 

薬膳でいうところの「末病」とは?

薬膳では「未病」という段階を重視します。

 

未病とは「まだ病気として顕著に症状が出ていないとしても、体のバランスが崩れつつある状態」です。病気としてはっきり症状が出たときに、医療を求めるのは普通ですが、薬膳では未然に病気を防ぐために事前措置的に料理によって問題を回避することが大切です。このコンセプトは理にかなっています。

 

多くの場合、大きな症状が出る前にはなにかしら体から問題を示唆するサインなりシグナルなりが出るものです。例えば風邪をひく前にはダルさを感じたり寒気がしたりという具合です。それを放っておかずにその段階でしっかり対処策を講じれば、問題を防いでよけいなエネルギーや出費や苦しみを避けられます。

 

薬膳は毎回同じものを食するわけではなく、個人個人の体質や季節などに合わせたものを展開するので、いってみればオーダーメイド要素のある健康料理という言い方が出来るでしょう。

 

薬膳の身近な例ってある?

薬膳とあらためて書くと、なんだか中国から来た難しそうなものに聞こえるかもしれませんが、実は私たちの誰もがある程度薬膳に触れてきているものです。

 

例えば体を温める時によくショウガ湯を作ることがありますが、ショウガは中薬(生薬)として使用されるもので、カプセルや錠剤などの薬ではなく食材を通して体調回復を望んでいるわけですから、薬膳と言えます。

 

まとめ

薬膳とは中国料理の一種で、健康のための食事を利用するという考え方に基づいています。
それぞれの状態に合わせたパーソナルな料理が提供され、病気が症状となって現れる前に(未病の段階)、問題を回避できる料理として注目されています。

 

問題が大きくなる前に対処するという合理的な考えを持つ薬膳は、これから知名度や人気度が高まっていく料理と言えるでしょう。

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